1995年5月に朝日新聞で紹介された鈴鹿セブンマウンテン(釈迦ヶ岳・藤原岳・鎌ヶ岳)の記事を紹介します
三重県四日市市にある汐見の紅屋さんから昔の新聞記事をいただきました。ありがとうございます。鈴鹿山脈についての記事で、1995年の記事ですが、1995年までの30年をさかのぼる記事になります。1965年から1995年の間になるのでしょうか。すごいですね。本文から気になる文章を抜粋します。
市民登山に適した1000m級の山々に挑戦する「鈴鹿セブンマウンテン」(朝日新聞社、近鉄主催、名古屋テレビなど後援)は、多くの人たちに支えられて30周年を迎えた。
鈴鹿セブンマウンテンは大きなメディア・インフラが主になって作られたようです。第1次登山ブームの頃でしょうか。
南方から見るとお釈迦さまの寝姿に似ていることから、この名前がついたそうだ。
釈迦ヶ岳の名前の由来は現在も知っている人も多いかと思います。当たり前からもしれませんが、昔から由来は変わらずというのは少し歴史を感じます。
最盛期には20軒余の山小屋があったという。いまは朝明ヒュッテや朝明茶屋など8軒ほど。
登山をしていると、老朽化したあるいは廃墟化したキャンプ場はよく見かけます。朝明渓谷は今でも夏にはバーベキューやキャンプで賑わっていますよね。私は西山荘へよく行きます。
朝明渓谷から根の平峠に向かう道は、「千草越え」といわれ、織田信長が鉄砲の名手、杉谷善住坊に狙撃されたという歴史もある。
織田信長が通った道なんですね。現在忍びの国という嵐の大野くんが主演の映画が公開されていますが、織田信長が伊勢の国(三重県)に攻め入った話も出てきました。根の平峠に向かう千種街道を通るときに「ここは織田信長が狙撃された場所なんだよ」と言えば、モテるかもしれません。
20年ほど前までは、朝明渓谷で、アマゴの渓流釣りができ、サワガニが取れた。
20年前なので1975年くらいでしょうか。自然がどんどんなくなっていくのは今も昔も変わらないということでしょうか。残念です。
記事としては10分くらいで読むことはできるのが長くはありませんが、読み応えのある内容でした。続いて藤原岳の紹介です。
藤原岳の紹介になります。
藤原岳は、貴重な植物の宝庫だ。カタクリ、ヤマブキソウ、イチリンソウ、セツブンソウ、マンサク。頂上付近にはツツジ、シャクナゲ、クマガイソウ、コブシがある。
たくさんありますね。藤原岳は花が多いとは聞いたことがありますが、実際歩きながら観察したことはないような気がします。誰か詳しい人と登ってみたい。今でもあるのでしょうか。それから、なぜフクジュソウがないんでしょうか。不思議です。
一時はホタルもいなくなった。植物を守るため、いまは地元の人たちが当番で監視している。
ホタルがいたんですね。いなべでホタルはいると聞いたことがありますが、藤原岳にもいたんでしょうか。山でホタルを見ることができるてなんだか幻想的です。
民宿の裏手にある聖宝寺は、山への登り口になる。平安時代に伝教大師が開いたとされる。
聖宝寺ルートは平安時代にできたんですね。平安時代は1100年くらいだから1000年前でしょうか。そんなに前からあったのかという感じです。趣味としてではなく登られていたのでしょうか。
日帰りコースは~三岐鉄道西藤原駅に集合。定員二百人。
定員200人て今ではちょっと考えられない。それだけ登山ブームだったということでしょうか。
記事としては前回の釈迦ヶ岳の記事と比べると少し弱い気がしました。次回は鎌ヶ岳を紹介致します。
鎌ヶ岳の紹介になります。
鈴鹿スカイライン沿いにある「御在所岳山の家」。個人経営になって20年近くになる。登山ブームだった1970年ごろ、週末は100人以上が訪れ、寝る場所もないほどだった。大みそかは300人以上がきた。
御在所岳山の家はご存知でしょうか。御在所岳の一の谷新道ルートと本谷ルートの登山口にあります。今はほとんど使われているのを見ることがありません。週末は100人以上も訪れるてすごいですね。
山の家を訪ねると、佐々木正一さん(85)、春江さん(83)夫妻が迎えてくれた。個人経営になって20年近くになる。
御在所岳山の家は個人経営で20年。年配の方が経営されていた。なんだかいいです。一度遊びに行ってみたかった。
鈴鹿スカイラインが72年に開通。武平峠から頂上まで約40分で登れるようになった。登山者は増えた。でも「泊まる人は減ったなあ」と正一さん。
武平峠ルートができたのは鈴鹿スカイラインが開通した1972年なんですね。ルートとしては一番新しいんでしょうか。雨乞岳に行く道もこの時期にできたのでしょうか。
登山道は、どれも急で険しい岩場があり、素人には難しい。切り立った谷、狭い尾根。稜線から深い谷底が見え、上り下りの変化がある。「景色はいいが、天気の悪い日は危ない」と、山男たちは忠刻する。
最後のこの文章に鎌ヶ岳の魅力が詰まっているような気がします。鈴鹿セブンマウンテンの中でも鎌ヶ岳はちょっと大変で、だけど、魅力のある山、そんなことが伝わってきます。
鎌ヶ岳の記事よりも御在所岳山の家がメインのようでした。次回は入道ヶ岳を紹介致します。